23日、医療メディアや医療機関向け機器の販売などを手掛ける GENOVA <9341>が東証グロース市場へ新規株式を上場した。初値は1,760円。公開価格1,800円を △2.22%下回った。公開株数は3,503,900株、初値ベースの時価総額297億5,800万円、株式上場による資金吸収額 63億円。調達資金は営業拠点拡充資金のほか、採用や教育などの人件費などに充てる。
GENOVAは2005年7月設立。医療メディア「Medical DOC(メディカルドック)の運営をは軸に、医療機関に向けて、業務の効率化を支援する機器の販売や、患者がLINE上から直接医療機関に問い合わせや診療予約が可能になるCRMサービスの提供などを行なっている。Medical DOCは、医師が監修する医療情報記事や、著名人による 闘病体験記事、未病への取組記事などを配信するWebメディア。全国の医療機関の情報をデー タベース化し、地域や診療科目といった区分で容易に検索できる機能などを提供するほか、医療機関の紹介記事を掲載するための有料記事制作も請け負っている。2022年10月末時点の月間PV数は約730万PV、医療情報に関する記事数は3,649件に及ぶ。医療機関向けの業務効率化サービスとして販売しているスマート簡易自動精算機・再来受付機「NOMOCa-Stand」やスマートレジ「NOMOCa-Regi(ノモカレジ)」は、電子カルテやレセプトコンピュータとの連携が可能な仕組みで、医療機関に特化した設計が特徴だ。2022年10月時点の累計導入台数は1,274台。
直近の業績は2022年3月期売上高 48億205.7万円、経常利益 10億5,948万円、純利益 6億8,626.9万円だった。2023年3月期業績予想は、売上高 64億3,100万円、経常利益 16億1,600万円、純利益 10億600万円見通し。
Data Base GENOVA