株式会社ispace

顧客の荷物を月まで輸送し、月面探査やデータ収集を行うペイロードサービスをはじめ、技術開発や事業開発で協業を行うパートナーシップ・プログラムの提供などを行う。

CEO. 袴田武史
Founded. 2010/09/01
Capital. 23億4,916万7,348円

103-0007/東京都中央区日本橋浜町3-42-3
https://ispace-inc.com/jpn/

Overview


顧客の荷物を月まで輸送し、月面探査やデータ収集を行うペイロードサービスをはじめ、技術開発や事業開発で協業を行うパートナーシップ・プログラムの提供などを行う。

同社では打上ロケットの開発は行わず、打上プロバイダーと契約し、打上サービスを購買。顧客の荷物を自社で開発したランダー(宇宙機)やローバー(車両)に搭載し、打上ロケットによって宇宙空間の一定ポイントまで輸送される。ランダーとは、天体の表面に着陸し、静止することができる宇宙機。ローバーは地球外の天体の表面を移動し、観測するために使われる車両のこと。宇宙空間でロケットから分離されたランダーは、自力で宇宙空間を推進、月面に着陸。着陸後、ランダーから分離されたローバーが、月面を自走しながら探査活動や、デー タ収集などを行う。取得データはランダーを経由して地球に伝送される。

2022年12月11日、ペイロードサービスにおける月面探査プログラム「HAKUTO-R」のミッション1として、SpaceX社ファルコン9ロケットにより打上げられた。現在、2023年4月下旬頃の月面着陸を目指して月へ航行中だ。ミッション1に続く月面探査のミッション2は2024年を予定。月面でのミッション期間は太陽光エネルギーの獲得可能な、月の日中時間(約14日間)を計画している。基本的に1機のランダーによる1回の月着陸および月面探査のプロジ ェクトを「1ミッション」と定義し、ミッション単位での事業運営が行われる。

2022年のミッション1は、UAEのドバイ政府宇宙機関やJAXA、カナダの民間企業などとペイロードサービスを契約。全体で約12.43kgのペイロードを輸送する。2024年予定のミッション2では全体で10.5kgのペイロード輸送を計画。高砂熱学工業の月面用水電解装置やユーグレナの微細藻類培養装置などを輸送する。

同社は月面探査車(ローバー)開発、民間月面探査レース「Google Lunar XPRIZE」への参加を目指し、袴田武史氏が2010年に創業した。その後、提携していた欧州のホワイトレーベルスペース財団が「Google Lunar XPRIZE」から脱退したことを受け、2013年5月に組織変更を行い、合同会社ホワイトレーベルスペース・ジャパンを株式会社ispaceに社名変更。同年7月に「Google Lunar XPRIZE」に日本唯一のチーム「HAKUTO」として参加した。

Founder


  • 代表取締役CEO/袴田武史(1979/9/3)
    2006年9月、マサイ・ジャパン(現エイミング ジャパン)入社
    2010年9月、合同会社ホワイトレーベルスペース・ジャ パン設立
    2015年3月、ispace technologies, inc. Director
    2016年9月、ispace technologies U.S., inc. President(現任)
    2017年3月、ispace EUROPE S.A. Director(現任)
    2021年7月、株式会社ispace Japan 代表取締役(現任)

Financial Results


  • 2023年3月期、売上高 9.8億円、営業利益 △110.2億円、経常利益 △113.7億円、純利益 △113.9億円
  • 2022年3月期(12期・連結)、売上高 6億7,414.1万円、経常利益 △40億3,915.4万円、純利益 △40億5,989.6万円
  • 2021年3月期(11・連結)、売上高 5億663.9万円、経常利益 △26億941.5万円、純利益 △26億1,495.9万円 
  • 2020年3月期10期・単体)、売上高 2億1,648.4万円、経常利益 △16億1,085.5万円、純利益 △16億1,466.4万円
  • 2019年3月期9期・単体)、売上高 3億378.6万円、経常利益 △12億2,208.2万円、純利益 △12億9,113.4万円 
  • 2018年3月期(8・単体)、売上高 1億4,949.8万円、経常利益 △7億968.9万円、純利益 △7億1,191万円
  • 2017年3月期(7期・単体)、売上高 3億4,376.2万円、経常利益 △3億8,998.7万円、純利益 △4億117.3万円

History


  • 2023年4月、東証グロース市場へ株式上場
  • 2023年3月、東証グロース市場へ上場承認。4/12上場予定
  • 2021年7月、株式会社ispace Japan設立
  • 2018年11月、NASA月面輸送サービスの商業的購買プログラム「Commercial Lunar Payload Service」に米The Charles Stark Draper Laboratory, Inc.のチームとして選定
  • 2018年3月、Google Lunar XPRIZE終了に伴い、HAKUTOプログラム終了
  • 2017年3月、ルクセンブルク政府と月の資源開発に関する覚書締結、ispace EUROPE S.A.設立
  • 2016年10月、新たに子会社ispace technologies U.S., inc.を米デラウェア州に設立
  • 2016年10月、米本社ispace technologies, inc.を解散、株式会社ispaceを本社に変更
  • 2016年4月、月着陸船(ランダー)の開発に着手
  • 2015年1月、米デラウェア州にispace technologies, inc.設立。株式会社ispaceを子会社化
  • 2015年1月、Google Lunar XPRIZEの中間賞を受賞
  • 2013年7月、Google Lunar XPRIZEに参加チーム「HAKUTO」として始動
  • 2013年5月、株式会社に組織変更、株式会社ispaceに社名変更
  • 2011年8月、Google Lunar XPRIZE向け月面探査車(ローバー)プロトタイプ発表
  • 2010年9月、合同会社ホワイトレーベルスペース・ジャパン設立

Investors


袴田武史(代表、19.12%)、INCJ(9.75%)、インキュベイトファンド3号(9.55%)、小沼美和(7.82%)、日本政策投資銀行(5.57%)、IF Growth Opportunity FundⅠ, L.P.(3.40%)、中村貴裕(3.19%)、TBSホールディングス(2.79%)、IF SPV 1号(1.87%)、SMBC信託銀行(特定運用金外信託口 宇宙フロンティア・ ファンド)(1.87%)、吉田和哉(1.59%)、ICJ 1号ファンド(1.59%)、イノベーション・エンジン宇宙産業 投資ファンド(1.47%)、日ノ樹(1.43%)、清水建設(1.39%)、電通グループ(1.39%)、コニカミノルタ(1.39%)スズキ(1.39%)、スパークス・グループ(1.39%)、野﨑順平(1.11%)、金田政太(0.96%)、清水敏郎(0.96%)、10K3D Limited(0.96%)、高砂熱学工業(0.94%)、三井住友海上火災保険(0.94%)、SMBC日興証券(0.94%)、KDDI(0.84%)、日本航空(0.84%)、Mohamed Ragab(0.80%)、ispaceファンド(0.75%)、リアルテックファンド1号(0.72%)、大島智洋(0.64%)、石田真康(0.64%)、SBI 4&5(0.57%)、凸版印刷(0.56%)、THVP-1号(0.56%)、ブルー・マーリン・パートナーズ(0.53%)、John Walker(0.48%)、佐護勝紀(0.40%)、三井住友銀行(0.38%)、RT合同会社(0.36%)、Airbus Ventures Fund Ⅲ,L.P.(0.33%)、古友大輔(0.32%)、望月聡(0.32%)、アイザワ・インベストメンツ(0.32%)、Ariake Secondary Fund Ⅱ LP(0.32%)、Bessemer Trust Company of Delaware, N.A. (0.30%)、Julien-Alexandre Lamamy(0.28%)、ispace従業員持株会(0.27%)、リアルテックファンド2号(0.26%)、Kyle Acierno(0.21%)、氏家 亮(0.21%)、Axiom Asia 6, L.P.(0.20%)、岩田 望(0.16%)、(0.13%)、佐藤将史(0.12%)、日本政策金融公庫(0.10%)、SBI 4&5 2号(0.10%)、イノベーション・エンジンPOC 2号(0.09%)、ほか

Funding


  • 2022年2月19日、株式分割(1:20)
  • 2021年10月22日、2億4,997万7,335円調達(C種:10,385株、@24,071円)
    /Airbus Ventures Fund Ⅲ, L.P.
  • 2021年8月31日、10億8,001万7,628円調達(C種:44,868株、@24,071円)
    /IF Growth Opportunity Fund I, L.P.、IF SPV 1号、Axiom Asia 6, L.P.、 Axiom Asia 6-A SCSp SICA V-RAIF
  • 2021年7月28日、42億3,639万9,716円調達(C種:175,996株、@24,071円)
    /IF Growth Opportunity Fund I, L.P.、イノベーション・エンジン宇宙産業投資ファンド、イノベーション・エンジンPOC 2号、SBI4&5、SBI4&5 2号、佐護勝紀、RT合同会社、アイザ ワ・インベストメンツ、Ariake Secondary Fund Ⅱ LP
  • 2021年5月、総額19.5億円調達(融資)
    /国内大手銀行4行
  • 2021年2月25日、3,455万5,916円調達(普:8,363株、@4,132円)
    /ispace従業員持株会
  • 2020年12月29日、4億9,998万5,516円調達(B種:29,366株、@17,026円)
    /SMBC日興証券
  • 2020年7月22日、29億9,994万7,148円調達(B種:176,198株、@17,026円)
    /IF SPV 1号、SMBC信託銀行(特定運用金外信託口 宇宙フロンティア・ ファンド)、高砂熱学工業、三井住友海上火災保険
  • 2017年12月、101.5億円資金調達(Series A 1st)
    /産業革新機構、日本政策投資銀行、東京放送ホールディングス、コニカミノルタ、清水建設、スズキ、電通、リアルテックファンド、KDDI、日本航空、凸版印刷、スパークス・グループ

Patent


<商標>

2020年10月23日 HAKUTO‐R
14類

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