21日に東証プライム市場へ株式上場を予定している楽天銀行は13日、新規株式公開に伴う公募・売り出し価格が1株1,400円に決定したことを明らかにした。当初の想定仮条件は1680円-1960円だったが、5日に1300円-1400円へ引き下げられていた。親会社の楽天グループは、保有株53,951,300株を755億3,100万円で売却し、売出しによる手取金 717億5,500万円を調達する。上場後の株式保有割合は63.33%(110,512,580株)。
楽天銀行は2000年1月に設立。楽天グループを親会社とするインターネッ ト銀行として、物理的な支店や自前のATMを保有せず、インターネットによる銀行サービスの提供を行う。楽天グループが有する1億超ID(2022年12月現在)の顧客基盤を強みに、楽天ポイント、ブランド、知名度の活用、楽天グループ各社との顧客相互送客などによる楽天エコシステムを活かすことで利便性や価格競争力を高め、事業拡大を図っている。2022年3月期末時点の口座数は1,230万口座(前期+170万口座)、預金量7.7兆円(前期比+1.9兆円)。直近の業績は2022年3月期(23期・連結)経常収益 1,060億2,600万円、経常利益 279億900万円、純利益 200億3,900万円だった。
Data Base 楽天銀行