レンタルサーバー「ロリポップ!」などを展開するGMOペパボ<3633>は9日、2023年12月期 通期 純利益を前回予想5億7,300万円から△8億6,700万円赤字へ大幅な下方修正を行なった。金融支援事業として展開する、請求書を買取り現金化する個人事業主向けファクタリングサービス「FREENANCE」で貸倒が発生し、業績が悪化した。
1Qで発生した貸倒関連費用は1.8億円。管理体制を見直すために5月以降の高額な請求書買取を停止した。2Qに入り、運送業・建設業を中心に複数の大口取引先の財政状態が悪化したことで、滞留債権金額が増加。滞留債権に対する貸倒引当金などの貸倒関連費用10.9億円が新たに加わり、2Q累計で営業損失△8.2億円を計上した。3Q以降も高額な提携企業取引は行わない方針のため、金融支援事業の売上高、営業利益は当初計画を大きく下回り、通期利益が赤字へ転落する見通し。期末配当も、純利益が損失計上となりるため、無配へ修正した。
業績悪化を受け、経営責任を明確にするため、代表取締役社長の月額報酬 50%、取締役副社長の月額報酬 40%、管理部門管掌取締役 30%、取締役の月額報酬 20%をそれぞれ3カ月間返上する。
Data Base GMOペパボ