21日、新型コロナワクチン接種のWEB予約システムなどを提供するマーソ<5619>が東証グロース市場へ新規株式を上場した。初値は 2,079円で、公開価格 2,260円を 8.01%下回った。公開株数は 884,400株、初値ベースの時価総額 73億4,100万円、株式上場による資金吸収額 19.9億円。調達資金はシステム開発や広告宣伝投資に充てる。
マーソは、2015年2月に設立。受診者と医療施設をつなぐ人間ドック・健診の予約プラットフォーム「MRSO.jp」の運営を中心としたヘルスケアプラットフォーム事業をはじめ、DX支援事業として、市町村に対して新型コロナウイルスワクチン接種のWEB予約システム「MRSOワクチン」などの提供や、大規模接種や職域接種向けのワクチン接種WEB予約システムの提供を行う。
MRSO.jpは、2022年12月末日現在、国公立病院、大手グループ病院からクリニックまで、1,326の医療施設が提供する人間ドック・健診プランを掲載。受診者は、地域・路線、検査項目、受診希望日、金額、気になる病気や症状などから自身のニーズにマッチした提供施設やプランを比較・検討することができる人間ドック・健診の予約プラットフォーム。受診者が予約後、医療施設で実際に受診することで、医療施設からサービス利用料を受け取る成果報酬型モデルに加え、掲載医療施設への広告提供枠に応じて、月額定額の広告掲載料を受け取る広告サービスを提供する。 同社はゴルフ場向け基幹システムを提供する三和システムの医療事業を譲受け創業。2016年4月に竹中平蔵氏が経営顧問に就任。2022年12月期より、市町村において同社のワクチン接種WEB予約システムの利用、用途範囲が広がり、導入契約数で市場シェアが拡大、業績を伸ばした。
直近の業績は、2022年12月期売上高 22億5,100万円、営業利益 9億9,500万円、経常利益 9億9,600万円、純利益 6億5,300万円だった。2023年12月期の業績予想は、売上高 18億1,500万円、営業利益 5億8,900万円、経常利益 5億7,900万円、純利益 4億200万円の見通し。
Data Base マーソ