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宇宙ごみ除去サービスのアストロスケール、総額124億円を調達。2030年までに軌道上サービスの定常化を目指す

宇宙ごみ除去サービスのアストロスケール、総額124億円を調達。2030年までに軌道上サービスの定常化を目指す

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宇宙ごみ除去サービスなどの技術開発を行うアストロスケールホールディングスは11月25日、独立系クロスオーバー・グロース・キャピタルのTHE FUNDや上場ファンドのセラフィム・スペースインベストメント・トラスト、アクサ生命保険など国内外の投資ファンドや事業会社を引受先とした第三者割当増資を実施し、総額約124億円の資金調達を行ったことを明らかにした。これまでの累計資金調達額は約334億円に達した。調達した資金で、技術開発や施設の拡張、人材増強などを行い、同社の2030年までに軌道上サービスの定常化を目指す計画を加速させる。

「アストロスケールは2013年の創業以来、成長を続ける宇宙経済圏の持続的利用を可能にする基盤インフラを構築すべく、技術、経済、政策面から軌道上サービスの実現に取り組んできました。これほどの資金調達を達成することができたのは、世界中の投資家が、宇宙の未来に革命をもたらす軌道上サービス市場に大きな可能性を見出していることの表れだと考えています。」(代表 岡田光信氏)

アストロスケールホールディングスは2013年5月に設立。軌道上で増加し続ける宇宙ごみ除去サービスの開発を行う。人工衛星が寿命を迎えたり、恒久故障の際に除去を行うサービスや宇宙空間上での宇宙状況の把握、稼働衛星の寿命延長などといった軌道上サービスのための技術開発を進める。現在、日本をはじめ、シンガポール、英国、米国、イスラエルとグローバルに事業を展開している。

2021年8月にはデブリ(宇宙ごみ)除去技術実証衛星の実証において、模擬デブリの再捕獲に成功。現在、年内に計画している捕獲機(サービサー)の自律制御機能を用いた「自動捕獲」に向けた準備を進めるほか、商業デブリ除去実証衛星「ADRAS-J(アドラスジェー」の組立作業の開始を2022年前半に予定している。

Data Base 株式会社アストロスケールホールディングス

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