遺伝子治療による視覚再生の実用化を目指すレストアビジョンは4日、リアルテックファンド、ANRI、Remiges Venturesから総額3億円の資金調達を行ったことを明らかにした。国立研究開発法人日本医療研究開発機構などの補助金3億円と合わせると今回の調達資金は計6億円。調達した資金で遺伝子治療薬「RV-001」の製剤開発、非臨床試験などを推進し、臨床試験の早期実現を目指す。
レストアビジョンは2016年11月に設立。慶應義塾大学医学部光生物学研究室の研究成果をもとに、光センサータンパク質「キメラロドプシン」を用いて、視覚再生遺伝子治療薬の開発を行う。
リードパイプラインである遺伝子治療薬「RV-001」は、AAV(Adeno Associated Virus)ベクターに独自の光センサータンパク質「キメラロドプシン」を目的遺伝子として搭載。ヒトの視細胞が、遺伝的要因で変性消失してしまう網膜疾患に対して、RV-001を投与することで視覚再生を実現。世界初の視覚再生遺伝子治療として現在、臨床試験の早期実施を目指している。
Data Base レストアビジョン