二輪起立構造を実装する次世代型電動車いすの開発を行うLIFEHUBは1日、サイバーエージェント・キャピタルと既存株主のインキュベイトファンドから総額約1億円の資金調達を行った。調達した資金で、来年夏一般販売予定の「次世代の椅子型モビリティ」の開発や人材採用による経営基盤の強化を図る。
LIFEHUBは2021年1月に設立。次世代の椅子型モビリティ「TRANSELLA(トランセラ)」の開発を行っている。TRANSELLAは、歩く、立ち上がる、乗り越える、といった動作を実現し、まるで自身の脚であるかのように移動できる電動車いす。日常生活の中で電動車いすとして利用できるよう、一般的な電動車いすと同じレバーやボタン、リモコンによる基本的な操作機能を実装するほか、重心移動による操作も研究中。接触防止機能や、転倒時のエアバック機能、転倒を検知してスマートフォンに緊急アラートを通知する機能などとなった安全装備も準備を進めている。
「私たちは、日本市場及び世界市場の車いすユーザーの方々に向けて、モビリティに搭乗したまま立ち上がって屋内や屋外を移動することができ、さらに進行方向を向いたまま健常者が利用するのと同じようにエスカレータを利用できる、電動車いすの少し未来の姿を提示したいと考えています。」(代表 中野裕士氏)
今後は、2023年7月のイニシャルモデル一般販売を目標に開発を進め、2024年中の量産化を目指す。
Data Base LIFEHUB