デジタルウォレットアプリを提供するKyashは17日、米国、英国を拠点にグローバルに投資するベンチャーキャピタルを中心にシリーズDとなる総額49億円の資金調達を行ったことを明らかにした。調達した資金で財務基盤を整え、積極的な人材採用により事業領域の拡大、サービス運用体制の強化を図る狙い。
今回のシリーズDに参加した投資家は、Block(旧Square)、Greyhound Capital(ロンドン)、Altos Ventures(サンフランシスコ)、Goodwater Capital(サンフランシスコ)、StepStone Group(旧Greenspring Associates)、Yitu Capital(香港)、SMBC日興証券、三井住友海上キャピタル、AGキャピタル、ジャフコ グループ、SMBCベンチャーキャピタル、W ventures、JPインベストメント。これまでの累計資金調達額は128億円に達した。
Kyashは2015年1月に設立。アプリをインストールするだけで、審査・書類不要、誰でもVisaカードの発行が可能になるサービス「Kyash」を展開している。銀行口座やクレジットカード、デビットカードをアプリに登録すると、Visaオンライン加盟店でお買い物ができる。Apple PayやGoogle Payにも対応。「Kyash Card」や「Kyash Card Lite」を発行すると実店舗での利用も可能になる。カードの利用限度額上限や利用可能場所をカスタマイズできるほか、タッチ決済、ICチップによるサインレス決済もできる。2017年4月に正式サービスを開始した。
「決済事業のみで持続可能な事業モデルを描くのは困難であった業界にあって、今回の資金調達において資本効率の高い事業を構造したことを評価いただけたことは意義深く、よりお客様に信頼される企業として今後は一層の提携・協業を通じた事業の拡大を図ってまいります。」(Kyash 代表 鷹取真一氏)
Data Base Kyash