AIソリューションの開発を行うシナモンは6月28日、第一生命保険から5億円の資金調達を行ったことを明らかにした。第一生命との人材交流を通じた、AI人材の育成を支援するほか、第一生命との事業シナジーを生かし、AIを活用した生命保険業のバリューチェーンにおける業務の高度化、効率化を図っていく狙いがある。シナモンは、これまでも、保険金・給付金請求時に提出される医学用語が記載された手書き文字の診断書をテキスト文字化するAI技術を第一生命に提供してきた背景がある。調達した資金は AIコンサルティング、AIプロダクトと組織体制の強化に投下し、保険業界全体のDXを推進していく。
「これからは、私たちが培ってきた非構造化データからナレッジを抽出する技術をKnowledge Hubとして体系化することで、保険業界全体に広く提供を行い、業界全体のDXを推進してまいります。加えて、保険業界はその社会的責任の大きさから、ダイバーシティ、サステナビリティ、レジリエンス等の領域での責任ある取り組みも重要視されています。当該領域でもAIの活用が大きく貢献できると確信し、プロジェクト化すべく計画中であり、ご期待いただければ幸いです。」(シナモン 代表取締役CEO 平野未来氏 )
シナモンは2016年10月設立。高度なビジネスAIソリューションの開発を行っており、人工知能研究所をベトナム、台湾に展開。人工知能文書読み取りエンジン「Flax Scanner」や音声認識エンジン「Rossa Voice」などを開発、販売している。代表の平野未来氏は、2005年、2006年にIPA未踏ソフトウェア創造事業に2度採択。東京大学在学中にネイキッドテクノロジーを創業し、iOS/Android/ガラケーでアプリを開発できるミドルウェアを開発。2011年に同社をmixiに売却した。
Data Base シナモン