YouTuberマネジメント会社のUUUM<3990>は28日、大手芸能事務所の吉本興業と資本業務提携を行う方針を固めた。マスメディアに強みを持つ吉本興業と手を組み、吉本興業に所属する多くのタレントを囲い込む狙いだ。背景には急速に進むメディア視聴時間のデジタルシフトがある。近年、これまではテレビ中心に活躍してきたタレントによる YouTube チャンネ ル開設が急増し、人気YouTuberとのYouTube上での共演が頻繁に行われるようになった。
今回の提携を受け、吉本興業のMCN (マルチチャンネルネットワーク)運営権の一部を譲受する取り決めも行われた。吉本興業所属タレント約800におよぶ YouTube チャンネルのデジタル著作権管理、収益化、タイアップ広告営業などが、UUUMのMCNへ移管される。吉本興業所属タレントの YouTube チャンネルに関連するアドセンスやタイアップ収益などはUUUMの売上として計上、レベニューシェアモデルによる利益分配が行われる見込みだ。
UUUMは、2013年6月設立。はじめしゃちょーやヒカキンなど、日本の人気Youtuberを多数抱えるYoutuberのマネジメント会社。2017年8月30日にマザーズに上場。初値は公募価格2,050円の226.82%となる6,700円だった。