28日、フリマアプリを展開するメルカリが新事業として物流サービスの企画、開発などを行う子会社を設立する方針を固めた。「メルカリ」の流通取引総額拡大に伴い、郵便局やコンビニエンスストアなどでの発送・集荷時のオペレーション負荷が増加。今後の事業成長を見据え、新たな発送オペレーション構築が必要と判断した。
新会社の社名は株式会社メルロジ。資本金1億5,000万円でメルカリが100%出資する。新会社では効率的な集荷物流網を独自に構築し、パー トナーとの提携により、トラック、倉庫などの自社アセットを持たない物流ビジネスを展開する計画だ。
集荷物流網の構築においては、荷量が多い場所を科学的に特定するなど効率的なエリア展開を図るほか、現在、約1,000カ所に設置する無人投函ボックス「メルカリポスト」なども活用し、2024年末までに自社タッチポイントを全国8,000カ所へ拡大する。また、新たなマネタイズとして、集荷、仕分け拠点に集約する過程で生じるクリーニングやリペアなどさまざまな付加価値サービスの提供も考えている。