高齢者施設向けに独自開発した骨折防止マットを販売するMagic Shieldsは5日、インクルージョン・ジャパンをリードインベスターとして、Monozukuri Ventures、信金キャピタル、グロービスの計4社から総額1.4億円の資金調達を行ったことを明らかにした。調達した資金でプロダクトの生産設備の拡充や新商品開発、人材採用の強化を図る。
Magic Shieldsは2019年に設立。自動車工学と医学をベースに新素材と構造の研究開発を行っており、可変剛性構造体を使った転んだときだけ柔らかい床マット「ころやわ」を開発、病院や高齢者施設向けに販売している。ころやわは、歩行時や車いす移動でも凹まない硬さの歩行安定性と転倒時の衝撃を約半分に抑える衝撃吸収性の2つの性質を合わせ持つのが特徴。転倒などによる高齢者の転倒骨折を防ぐ。2021年11月現在、120施設を超える医療機関・介護施設での導入実績を持っており、今後は量産体制の拡大を計画。全国の病院・高齢者施設への普及を目指す。