会員制捜索ヘリサービスを手掛けるAUTHENTIC JAPANは1日、九州広域復興支援ファンドと個人投資家から総額4.35億円の資金調達を行ったことを明らかにした。調達した資金で社内体制の強化、サービス拡充のほか、会員獲得に向けた積極的なマーケティング活動を行う。
AUTHENTIC JAPANは2011年12月に設立。会員制捜索ヘリサービス「ココヘリ」の運営を行う。ココヘリは会員に貸与した発信機型会員証から発せられる電波を捜索隊の専用受信機でとらえ、遭難者の位置情報をピンポイントで特定、警察や消防などの救助組織へ引き継ぐサービス。登山者向けに山岳遭難対策として2016年5月にサービスを開始した。圏外エリアが多い山岳地帯でも、発信機から発せられる電波を利用するため、目視では発見が難しい遭難者の早期発見が可能。これまでの捜索案件の80%以上を3時間以内で発見してきた。2021年12月時点の有料会員数は約40,000名。