22日、ファンコミュニティプラットフォームやSNSマーケティングなどを展開するTHECOO<4255>が東証マザーズに新規上場した。初値は6,100円。公開価格7,200円を△15.28%下回り、上場初日は5,100円で取引を終えた。公開株数は575,800株。株式上場による資金吸収額は41.4億円。市場から調達した資金は新規人材の採用や広告宣伝、販売促進のほか、海外展開、借入金返済などに充てる。
THECOOは2014年1月にルビー・マーケティング株式会社として設立。一般ユーザー向けファンコミュニティプラットフォーム「Fanicon」の提供やYouTuberやインスタグラマーなどのインフルエンサーによる企業向けマーケティング支援、オンライン広告コンサルティングなどを行っている。
主力事業のFaniconは、アーティスト、インフルエンサー、タレントなどとそのファンが集うプラットフ ォーム。2017年12月にサービスを開始した。 現在、インフルエンサーやタレントのほか、アーティストや俳優、プロスポーツチームなどといったファンコミュニティが存在している。ビジネスモデルは、サブスクリプションによる月額料金とファニポイント購入による売上、ECの販売手数料など。インフルエンサーを用いたマーケティング支援事業は、特にゲーム領域が同社の強み。10月時点、専属契約のゲーム実況者が34名所属しており、彼らのマネジメント業務をはじめ、コンテンツ制作支援やゲーム大会の主催なども手掛ける。直近の業績は2020年12月期売上高23億2,005.8万円、経常利益△6,066.7万円、純利益△6,567.3万円だった。