27日、IoTやAIなど先端デジタル技術で企業のデジタルトランスフォーメンションを推進するアジアクエスト<4261>が東証マザーズに新規上場した。初値は5,600円で公開価格 2,430円を130.45%上回った。上場初日の終値は5,060円だった。公開株数は437,000株。株式上場による資金吸収額は10.6億円。市場から調達した資金は、人材採用や設備投資、借入金返済などに充てる。
アジアクエストは2012年4月に設立。さまざまなデジタル技術を活用したシステム開発、業務プロセス改善など、企業のデジタルトランスフォーメーションを支援する事業を展開する。IoTやAI、クラウド、RPAなどの先端デジタル技術に加え、Webやモバイ ル、ビッグデータ解析などの技術、UI/UXのノウハウを織り交ぜ、アジャイルやマイクロサービスなどの開発手法を用いることで、幅広い顧客ニーズに対応できるのが強み。
現在、海外拠点としてインドネシアとマレーシアに子会社を展開。日本からのオフショア開発拠点としてではなく、現地で顧客開拓を行っているのが特徴で、これまでに累計100社以上の現地日系企業やローカル企業にIT支援サービスの提供実績を持つ。
自社プロダクトとしては、人やモノの位置・環境情報をセンサーで取得し、可視化するIoTプラットフォーム「beaconnect plus」を開発。オフィスや工場、学校などに向けて提供している。直近の業績は、2020年12月期売上高16億6,498万円、経常利益8,355.2万円、純利益5,088万だった。