スマートフォン版コストコのようなまとめ買いECアプリが新たに登場した。10日にβ版サービスをローンチした「Tinderbox」は、食品や日用品をまとめ買いすればするほど割引率が高くなるスマートフォンアプリだ。
コストコのような店舗型ホールセールストアでまとめ買いするには年会費をはじめ、車で店舗へ出向く時間やガソリン代などの費用もかかるが、Tinderboxは年会費無料、スマートフォン一つですべてが完結する。7,900円以上をまとめ買いすると送料も無料になる。レビューやTwitterでシェアするとさらに追加割引があり、大手ECサービスより平均30から40%安くなるのが売りだ。商品の種類を1,500程度に絞り込んだことで、商品の大量仕入れを実現し、ボリュームディスカウントを可能にした。2021年5月にクローズドβ版を招待制でスタートし、約1,000名のユーザーを集めて今回のβ版一般公開に至った。
開発、運営するのは、2020年12月に設立したベンチャー企業Tinderbox。代表は弁護士でシリアルアントレプレナーの伊澤 文平氏だ。集団訴訟ポータルサイト「enjin」や元ZOZO創業者の前澤友作氏と創業した養育費保証サービス「小さな一歩」などを手掛けた。同社を支援する個人投資家には、有名格闘家の朝倉未来氏やTVタレントの田村淳氏のほか、楽天野球団 代表兼オーナーやUSEN-NEXT HOLDINGS副社長などを歴任してきた島田亨氏、ヘルスケアプリのFiNC 創業者 溝口勇児氏らが名を連ねており、期待の高さが伺える。
今後は、リピーター向けに年会費4,900円で送料無料基準の引き下げや最短2日配送の確約、取引ごとのキャッシュバックなどといった特典が受けられるサブスクリプションサービスも導入する計画。サービスがスマートフォンで完結することで、ホールセールストアやまとめ買い経験の少ない層の取り込みも狙い、早期事業成長を目指していく。
「伊澤さんらの話を聴いてるうちにワクワクしてる自分に気付き、その瞬間、投資を決めていましたね。プロダクトを実際に触ってみて、すでに熱狂的なファンがついてることに納得できたのも大きいです。」(格闘家 朝倉未来氏)
「話を聞いてすぐに投資を決めました。ネットでの買い物が当たり前になった今、よいものを手頃な価格帯で提供する大容量商品のマーケットもまた、オンラインを通じて社会に広く浸透していくイメージを強く持てました。」(タレント 田村 淳氏)