9日、人材開発プラットフォームやオンラン英会話サービスを展開するライトワークス<4267>が東証マザーズ市場へ新規株式を上場した。初値は、公開価格2,100円を42.86%上回る3,000円だった。公開株数は368,000株。株式上場による資金吸収額は7.7億円。市場から調達した資金は、人材採用や研究開発への投資などに充てる。
ライトワークスは2001年5月、アスキー(現KADOKAWA)が丸三商事の全株式を取得したことで創業。同年7月、eラーニング事業を分離独立させて、社名をライトワークスへ変更し、オンラインやインターネットを利用した教育研修事業を開始した。2001年8月から9月にかけて、アスキー、 グロービス、エヌ・ティ・ティエックスと資本業務提携を行い、当時グロービスに在籍していた代表の江口氏が社外取締役として経営に参画。翌年6月、江口氏が代表取締役に就任した。2002年3月にCSKの連結子会社になるが、2009年9月、連結対象子会社から外れた。現在は人材開発プラットフォーム「CAREERSHIP」の開発、提供を軸に、学習塾向けに同プラットフォームを活用したオンライン英会話サービス「OLECO」などを手掛ける。
CAREERSHIPは、従業員向け学習コンテンツの提供や動画配信、教材作成、 アンケート・リポート配信などいった人材開発に必要なサービスを提供するクラウドサービス。ユーザー情報や組織情報を常に最新の状態に自動更新できるなど、多くのクラウドサービスと連携できるのが特徴。おもな顧客ターゲットは、売上高1,000億円以上の大企業や教育関連企業。顧客の登録ID数とサービス期間に対して課金するのがビジネスモデル。2021年9月末時点の利用企業数は282社、利用者ID数は194万ID。英会話サービスOLECOの講師はフィリピン人を起用。現在約600名が稼働。2021年9月の利用者数は月間約15,000人。今後は、英会話以外のコンテンツも開発する計画で、学習塾向けのクラウドサービスを拡大していく。直近の業績は2021年1月期連結売上高17.5億円、経常利益2,500万円、純利益1,800万円だった。
Data Base ライトワークス