全国チェーン店「メガネスーパー」を展開するビジョナリーホールディングス<9263>は17日、新事業として立ち上げたメガネ型ウェアラブル端末「b.g.(ビージー)」の開発、販売を手掛ける連結子会社のEnhanlaboを解散する方針を固めた。視覚拡張をキーコンセプトに新たな市場開拓を目指したが、プロダクトの大量受注、早期事業化に至らず、債務超過に陥っていた。貸付金3億9,400万円は放棄。事業は老舗眼鏡店舗の東京メガネが継承する。
Enhanlaboは、2016年12月にプロトタイプを発表したメガネ型端末「b.g.」の事業化を加速させるため、2017年5月設立。同年12月に同端末の量産デザインを発表し、販売を開始した。ビジョナリーホールディングスが94.3%出資し、残りを老舗眼鏡店舗の東京メガネと理経がそれぞれ2.8%、2.8%出資していた。今回の解散にあたり、一旦ビジョナリーホールディングスが完全子会社化し、ウェアラブル端末事業を会社分割する形で、東京メガネへ譲渡する。Enhanlaboの直近の業績は2021年4月期売上高800万円、経常利益△1,700万円、純利益△2億1,000万円だった。
Data Base ビジョナリーホールディングス Enhanlabo