新規量子材料「トポロジカル物質」を活用したデバイス開発などを行う東大発ベンチャー企業のTopoLogicは7日、アイティファームと東京大学協創プラットフォーム開発(東大IPC)からシードラウンドとして総額1.3億円の資金調達を行ったことを明らかにした。調達した資金で組織体制を構築し、同社が研究に取り組むトポロジカル物質の特異性を活用した熱流センサのプロダクト、サービスのプロトタイプ開発、トポロジカル反強磁性体によるメモリ素子の基礎開発を進める。
TopoLogicは2021年7月に東京大学大学院理学系研究科、中辻・酒井研究室が研究を進める新規量子材料「トポロジカル物質」の社会実装を目指して設立した東大発ベンチャー企業。トポロジカル物質は、量子科学分野で最も注目されている物質のひとつで、従来の物質では見られない特異な電子構造などに起因する特異な性質を示すことで知られ、熱や電磁波、化学物質や音などの多様な物理的現象を捉える「センサ」や、物理的現象を記憶し制御する「デバイス」として、無限の可能性を秘める。同社ではこのトポロジカル物質を活用することで、従来物質では実現できなかった新規素子やデバイスの開発を行っている。
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