12日、クラウドプラットフォーム「Salesforce」の導入支援などを展開するパソナグループ子会社サークレイス<5029>が東証グロース市場に新規上場した。取引開始から買いが膨らみ、買い気配のまま前場、後場の取引を終え、上場初日は初値がつかなかった。公開価格は720円。公開株数は862,500株。株式上場による資金吸収額は6.2億円。市場から調達した資金は、人員増強や広告宣伝費、オフィス移転費、借入金の返済などに充てる。
サークレイスは2012年11月にパソナグループとTquila International(シンガポール)の合弁会社として設立。2013年3月に米salesforce.comの出資を受入れ、主力事業の「Salesforce」の導入、運用コンサルティングを手掛ける「Salesforce Consulting」を開始。パソナの基幹システム開発にも参画する。現在の売上構成比は、Salesforce Consulting事業とSalesforcの運用支援などを行うカスタマーサクセス事業で全体の80%以上を占めており、自社製品SaaSの「Circlace」や「AGAVE」などを販売するDX事業は3%程度にとどまっている。直近の業績は2021年3月期連結売上高18億1,300万円、経常損失△2,900万円、純利益△6,300万円だった。
Data Base サークレイス