フューチャーベンチャーキャピタル<84620>が12日に発表した2022年3月期連結業績は最終利益が前期比591.7%増の1億4,300万円となり、過去最高益だった。保有株式売却やIPOによる成功報酬がなく、売上高は前期比△36.5%減の5億4,600万円と減収だったが、新規ファンド設立や既存ファンドからの追加出資などファンドの管理報酬を中心とした安定的収入が増加したほか、固定費減少などにより営業利益が前期△1,400万円の赤字から6,400万円へ黒字転換。エクイティ投資におけるノウハウを定額で提供する独自の長期安定収益体制を構築したことで、投資企業の新規上場によるキャピタルゲインや成功報酬に依存しないビジネスモデル形成が奏功した。
運用中ファンド総額は前年度から27億2,900万円増加し、234億3,200万円。投資残高は、国内スタートアップ投資、事業承継支援投資を中心に367社(同+69社)、87億8,900万円(同+17億7,700万円)だった。
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