ディー・エヌ・エー<2432>は25日、医療や介護現場におけるDX支援などの事業を展開する医療ベンチャー企業アルムの株式57.5%(2,264,400株)を291億800万円で取得し、子会社化する方針を固めた。これまで培ってきたコミュニティマネージメントやテクノロジー、ネットワークなどを活用することで、アルムの成長加速に繋がると判断した。また、同社ヘルスケア事業においても、ヘルスビッグデータ戦略などとの事業シナジー創出を積極的に取り組み、収益基盤の強化を図る狙いだ。
株式の取得は段階的に進める計画で、第一段階としてまず、7月にアルムの第三者割当増資を引き受け、株式37.3%を取得し、持分法適用会社化する。その後、既存株主からの株式取得や消却、子会社化にかかる各種手続きの完了などを条件として、アルムの代表 坂野氏が保有する株式を取得するなど、最終的に57.5%の株式を取得し、子会社化する。子会社化の時期や方法などの詳細は、継続して双方で協議、検討を進める。株式の取得にあたっては一部借入金の活用なども検討する。
アルムは2001年4月設立。医療関係者間コミュニケーションアプリ「Join」を始め、パーソナルヘルスレコードアプリ「MySOS」、地域包括ケアアプリ「Team」など、医療・介護現場におけるヘルスケアソリューションの提供を世界30カ国でグローバルに展開している。中でも主力サービスのひとつ「Join」は2016年に日本で初めて保険診療の適用が認められ、日本では、地域医療の中核病院をはじめとした約 470の医療機関で導入。国内外計約 1,100の医療機関で導入されている。直近の業績は2021年3月期売上高 15.6億円、営業利益 △6.8億円、純利益 △4.9億円だった。
Data Base ディー・エヌ・エー アルム
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