東京証券取引所は26日、サイバーエージェントの子会社で、データマーケティングソリューション事業などを展開するマイクロアドの東証グロース市場への新規上場を承認した。上場予定日は2022年6月29日。
マイクロアドはサイバーエージェント100%出資子会社として2007年7月設立。現在、マイクロアドデジタルサイネージやエンハンスなどの連結子会社11社と非連結子会社2社、関連会社1社で構成し、主にデータソリューション、海外コンサルティング、デジタルサイネージの3つのサービスを展開している。ビジネスモデル別では「データプロダクト」と「コンサルティング」の2つに分類され、売上総利益率はコンサルティング約20%程度、データプロダクト約40%。2021年9月期グループ連結売上高に占める「データプロダクト」の割合は31%(36.7億円)だったが、2022年9月期2Q累計では52%まで拡大している。
収益性の高いデータプロダクトにおいて、特に注力しているのが、消費者の多様な購買・消費行動を分析し、その分析データを活用したマーケティングサービスを提供する「UNIVERSE」事業で、業界業種に特化した多種多様なプロダクト展開していくのが特徴。データ契約数の拡大により新たな業界業種に特化したプロダクト開発を推進することで、 取引企業数を拡大し、同時にその企業内の取引ブランド数の横展開を戦略的に実現していくことで、ア カウント数の拡大を図っていく。業界業種毎のプロダクトは2022年3月時点で17業種。389社の代理店と取引を行っている。UNIVERSEのアカウント数は2021年度9月期実績で、2,017アカウント。直近の業績は2021年9月期(連結)、売上高 116.7億円、経常利益 1.5億円、純利益 △3,800万円だった。
Data Base マイクロアド