D2Cプラットフォームを展開するAnyMind Groupは19日、既存投資家の三菱UFJキャピタルに加え、JIC ベンチャー・グロース・インベストメンツ、JPインベストメント、日本グロースキャピタル投資法人、プロトベンチャーズなどから約40億円の第三者割当増資に加え、みずほ銀行から10億円の当座貸越枠を確保し、総額約50億円の資金調達を行ったことを明らかにした。これまでの累計資金調達額は約119億円となった。調達した資金で既存事業の強化に加え、アジア成長市場を中心としたシェア拡大に取り組むほか、シナジーが見込める企業のM&Aを積極化させる。
AnyMind Groupは、2019年12月に設立。新しくブランドを立ち上げたいクリエイターや既にブランドを有するブランド運営事業者に対して提供するマーケティングプラットフォームサービスを軸に、ブランドの生産管理をはじめ、ECサイト構築・運営、物流管理を支援するD2Cプラットフォーム「AnyFactory」、「AnyShop」、「AnyLogi」を、アジア・中東を中心に13カ国・地域で展開している。2021年度3Q累計の地域別売上収益比率は日本45%、東南アジア40%、インド・中華圏等のその他地域14%となっている。
インフルエンサーマーケティングの企画・推進・管理を行うプラットフォーム「AnyTag」や、デジタルマーケティング支援プラットフォーム「AnyDigital」を中心に展開するブランド運営事業者向けマーケティングソリューションサービスは、グループ全社売上の約半数を占めている。2021年12月末時点、同プラットフォーム上の登録インフルエンサー情報はグローバルで30万人以上。現在、13ヵ国・地域に17拠点を展開し、2020年12月期の業績は売上高110億8,000万円、経常利益 △10億4,500万円、純利益△11億5,100万円。2021年12月期売上高は190億円を超える。
同社は3月30日に東証マザーズへの新規上場を予定していたが、ウクライナ情勢をはじめ、直近の市場動向などを考慮し、同11日に株式上場を取りやめた。