28日、人流ビッグデータを活用したDX支援などを手掛けるunerry<5034>が東証グロース市場へ新規株式を上場した。初値は3,000円で公開価格1,290円を132.56%上回った。公開株数は537,700 株。株式上場による資金吸収額は 6.9億円。調達資金は事業拡大に向けた運転資金などに充てる。
unerryは2015年8月設立。人流ビッグデータプラットフォーム「Beacon Bank」の運営を軸に、独自に収集した人流ビッグデータ活用によるDX推進支援をはじめ、特許技術や独自AIによるマーケティングツールや広告サービスの展開、スマートシティ・店作りなどで活用できる各種行動分析レポートの提供などを行っている。Beacon Bankは、国内においてビーコンシェアによる大規模なビーコンネットワークを構築しており、1.1億IDのGPSデータ・ビーコンデータによって、屋外と屋内の行動を把握。2022年5月時点、月間300億件以上のログ、210万個のビーコンと反応した網羅的なデータを保有する。
直近の業績は2021年6月期売上高7億8,301.8万円、経常利益△1億6,207.2万円、純利益△1億6,288.2万円。2022年6月期の業績予想は売上高13億6,400万円、経常利益7,000万円、純利益△7,000万円の見通し。
代表の内山英俊氏は、プライスウォーターハウスクーパースコ ンサルタント(現 日本アイ・ビー・エ ム)、A.T.カーニーを経て、2005年9月にサイバード入社。公式モバイルコンテンツ事業部の部長を務める。2008年4月、モバイルを主軸としたコンテンツ企画・開発を行うANALOG TWELVE を共同創業し取締役に就任。2015年8月、今後ビーコンが重要なツールとなり、各社が保有するビーコンの相互活用 による規模の確保が必要と考え、unerryを設立。“シェアする”位置情報サ ービスを提供するIoTプラットフォームを構築し、事業を開始した。
Data Base unerry