東京証券取引所は18日、脳梗塞の治療薬を開発する創薬型バイオベンチャー企業 ティムスの東証グロース市場への新規上場を承認した。上場予定日は11月22日。
ティムスは東京農工大学発酵学研究室(蓮見惠司教授)の医薬シーズ実用化を目的として2005年2月に設立した創薬型バイオベンチャー企業。アカデミアなどの研究開発成果を基盤とした医薬品候補物質の研究開発を行ってきており、その過程でグローバルに展開する海外製薬会社との提携を実現した実績、ノウハウを武器にグローバル医薬品市場へ展開する。現在は血栓を溶かし、脳内炎症を抑える脳梗塞の治療薬・新規医薬品候補「TMS-007」を開発。リードパイプラインのTMS-007は、急性期脳梗塞を対象とした臨床開発を進め、後続パイプラインのTMS-008では、さまざまな炎症性疾患を適応として開発を進めており、非臨床試験を実施中だ。同社によると、全世界の脳卒中発症数は年間約1,222万人、世界の死亡原因第2位。2021年における急性期脳梗塞の治療薬の売上高は21億ドル程度という。今後、世界の急性期脳梗塞の患者数は増加することが予想されており、市場拡大が期待されている。
直近の業績は2022年2月期、営業収益 19億4,652万円、経常利益 10億7,930.4万円、純利益 10億7,685.9万円だった。
Data Base ティムス