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note、東証グロース上場。初値521円、公開価格53%上回る。資金吸収額5億円。純損失△4.3億円→△8.7億円見通し

note、東証グロース上場。初値521円、公開価格53%上回る。資金吸収額5億円。純損失△4.3億円→△8.7億円見通し

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21日、メディアプラットフォーム「note」を運営する note <5243>が東証グロース市場へ新規株式を上場した。初値は公開価格340円を53.24%上回る521円だった。公開株数は1,471,100株、初値ベースの時価総額77億2,500万円、株式上場による資金吸収額 5億円。調達資金は新規ユーザー獲得のための広告宣伝費のほか、財務基盤強化、借入金の返済などに充てる。

note は2011年12月設立。クリエイターが文章やマンガ、写真、音声、動画などのコンテンツを自由に投稿・販売ができるメディアプラットフォーム「note」の開発、運営を主軸に、企業向け情報発信メディアSaaS「note pro」の提供などを展開している。主力事業のnoteは、個人のクリエイターが任意の価格設定で自由にコンテンツ投稿、販売できるCtoCメディアプラットフォーム。無料会員は、 100円から10,000円の範囲内で販売価格が設定可能。月額500円のnoteプレミアム会員になると、販売上限価格を5万円に設定できる。コンテンツ販売は、コンテンツ単位、マガジン単位に加え、月額制による定期購読マガジンの販売、数量限定での販売など、さまざまな課金、販売の仕組みを提供している。これまでに多くの芸能人、 経営者、アスリート、政治家、作家、インフルエンサーなどの著名人が利用しており、2021年11月期のクリエイター上位1,000人の平均売上高は663万円だった。人気コンテンツは、書籍化・映像化されるケ ースも多く、これまで累計186作品が書籍化された。また、さまざまな業種の法人や教育機関・行政機関による利用も進んでおり、2022年8月時点の法人 アカウントは16,000件超、学校の利用数は183件、自治体105件、中央省庁/独立行政法人22件に上っている。

2022年8月末時点、公開コンテンツ数27,821千件、MAU4,066万人、 累計会員登録者数5,501千人、累計ユニーククリエイター数1,030千人、ARPPU 2,650円。note公開記事のうち、有料コンテンツの比率 は20.4%。note proは、noteの基盤を活用し、企業がオリジナルな自社サイトとして情報発信できるメディアSaaS。月額50,000円のサブスクリプションモデルで、大手企業から出版社、ベンチャー 企業など、さまざまな企業が利用する。2019年3月にリリースし、2022年8月末時点の有料契約数は564だった社。

直近の業績は、2021年11月期売上高 18億8,414.9万円、経常利益 △4億3,347.4万円、純利益 △4億3,617.4万円だった。2022年11月期業績予想は、売上高 22億8,100万円、経常利益 △8億6,900万円、純利益 △8億7,200万円見通し。 

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