27日、生体情報を用いた個人認証ソリューションを手掛ける ELEMENTS <5246>が東証グロース市場へ新規株式を上場した。初値は312円。公開価格160円を 95%上回った。公開株数は5,218,900 株、初値ベースの時価総額62億7,000万円、株式上場による資金吸収額 8.3億円。調達資金は人件費をはじめとする運転資金に充てる。
ELEMENTS は2013年12月設立。生体情報を用いた個人認証ソリューションの展開を軸に、IoTセンサー とヒトに関するビッグデータ、AIを組み合わせた個人認証、解析によって、モノやサービスを個人に最適化するサービスの開発、提供を行なっている。 主力事業の個人認証ソリューションがグループ全体売上の7割を占めており、中でも連結子会社LIQUIDが提供する「LIQUID eKYC」が収益の柱。LIQUID eKYCは金融機関の口座開設や通信会社の回線契約時などに必要な「申込者が実在する本人であるかどうか」の確認を行うサービス。スマートフォンなどで顔写真付きの本人確認書類と自分の顔を撮影して、それらを照合することによりオンラインで完結する本人確認を実現する。2019年にサービスを開始し、これまでにKDDIやNTTドコモをはじめ、ゆうちょ銀行、三菱UFJ信託銀行、 LINE証券、bitFlyerなどの多くの業界大手事業者へ導入実績を持つ。2022年11月期は、140社以上の事業者において、月間100万回強、累計1,700万回以上の利用された。現在、国内の連結子会社3社(Liquid、MYCITY、IDEAL)に加え、持分法適用関連会社のSYMBOLと国外の持分法非適用関連会社PT. Indoliquid Technology Sukses でグループを構成。主要株主には作詞家秋元康氏(2017年3月出資)も名前を連ねている。
直近の業績は2021年11月期売上高 13億6,205.1万円、経常利益 △6億9,502.6万円、純利益 △5億6,898.8万円だった。2022年11月期業績予想は、売上高 16億3,400万円、経常利益 △5億6,600万円、純利益 △5億2,000万円見通し。
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