26日に東証グロース市場へ新規株式を上場したパチンコ映像やAIのシステム開発などを手掛けるテクノロジーズ <5248> は上場2日目となる27日、公開価格1,000円の3.65倍となる3,650円で初値をつけた。時価総額は公開時の27億1, 500万円 から99億1,100万円に拡大した。一時4000円まで上昇したが終値3,600円で取引を終えた。上場初日は取引開始から買いが膨らみ、カイ気配のまま取引が終了し、初値はつかなかった。公開価格は1,000円。公開株数805,000株。株式上場による資金吸収額は 8億円。調達資金は事業拡大に向けた運転資金などに充てる。
テクノロジーズは2014年8月設立。パチンコ、スロットなどの遊技機台を中心とした映像ソフトウェアの開発を主軸に、AI技術などを利用した受託開発や金融自動売買システム「SAZANAMI SYSTEM」の販売のほか、人材派遣会社向け業務管理システムSaas「jobs」の開発、提供などを行なっている。
従業員の約80%が技術者。主力の遊技機向け映像ソフトウェア開発は、各工程を熟知した技術者を有し、一貫したワンストップ体制での開発が売り。2022年1月末時点の遊技機向け顧客企業のリピート率は99.7%に達しており、同社グループの安定的な収益獲得源となっている。AI(人工知能)分野における受託開発は、認識・解析・提案の技術に強みを持ち、中でもエンターテイメント領域を中心としたAI開発を行ってきた。
SaaS事業の人材派遣会社向け業務管理システムSaas「jobs」は、子会社のCotoriが開発し、提供する。価格は初期費用なし、月額3万円の定額サービスで、利用制限がなく直感的に使えるUI/UXが特徴。jobsを導入することで、人材派遣会社は派遣社員を管理する上で必要な「スタッフ情報管理」「仕事情報管 理」「顧客情報管理」「マッチング」「勤怠報告」「経費精算」「給与計算」「請求書等の書類作成」など、さまざまな業務の効率化を図ることができる。
直近の業績は、2022年1月期売上高 7億8,928.2万円、経常利益 6,145万円、純利益 8,126万円だった。 2023 年1月期の業績予想は売上高 10億5,100万円、経常利益 1億5,100万円、純利益 6,900万円の見通し。
Data Base テクノロジーズ