宇宙ごみ除去サービスなどの技術開発を行うアストロスケールホールディングスは27日、ZOZO創業者の前澤友作氏からの30億円をはじめ、三菱電機、三菱UFJ銀行、三菱商事、日本政策投資銀行、FELからシリーズGとなる総額101億円の資金調達を行ったことを明らかにした。これまでの累計資金調達額は約435億円。調達した資金で技術開発、グローバルな事業展開を加速させる。
アストロスケールホールディングスは2013年5月に設立。軌道上で増加し続ける宇宙ごみ除去サービスの開発を行う。人工衛星が寿命を迎えたり、恒久故障の際に除去を行うサービスや宇宙空間上での宇宙状況の把握、稼働衛星の寿命延長などといった軌道上サービスのための技術開発を進める。現在、日本をはじめ、シンガポール、英国、米国、イスラエルとグローバルに事業を展開する。2021年11月に実施したシリーズFの資金調達以降、グローバルでの従業員数は63%増加し、現在400名以上の体制を整えた。年内には、グローバル本社の新拠点を東京に開設する予定だ。
「実際に宇宙に滞在した者として、宇宙のゴミ「スペースデブリ」の問題は非常に気になるところです。近いうちに2度目の宇宙旅行となる月周回計画「dearMoon」を予定していますが、同じような有人の宇宙探索はますます活発になることが予想されます。そんな中、デブリ除去に取り組むアストロスケール社の活動に大変感銘を受け、今回微力ではありますが応援させていただくことにしました。」(前澤友作氏)
Data Base アストロスケールホールディングス