2月28日、東京証券取引所がブランド運営事業者に対してマーケットプラットフォームサービスを展開するAnyMind Groupの東証グロース市場への新規上場を承認した。上場予定日は3月29日。これまで2度に渡り上場承認、上場取り消しを繰り返したAnyMind Groupが、今回3度目の株式上場を決めた。1度目は昨年2月22日に東証マザーズへの新規上場承認を受け、3月30日に株式上場する予定だったが、同11日に上場を取りやめる方針を決議し、上場を取りやめた。新型コロナウイルスのオミクロン株の世界的な感染拡大や直近の市場動向などを考慮したものだった。2度目は昨年11月15日に東証グロースへ新規上場承認。12月15日の上場予定だったが、同月12日に「確認すべき事項が発生」したとして、2度目の上場申請も取りやめた。
AnyMind Groupは、2019年12月に設立。新しくブランドを立ち上げたいクリエイターや既にブランドを有するブランド運営事業者に対して提供するマーケティングプラットフォームサービスを主軸に、ブランドの生産管理をはじめ、ECサイト構築・運営、物流管理を支援するD2Cプラットフォーム「AnyFactory」、「AnyShop」、「AnyLogi」を、アジア・中東を中心に13カ国・地域で展開している。
主力事業のマーケティングプラットフォームサービスは、インフルエンサーマーケティングの企画・推進・管理を行うプラットフォーム「AnyTag」と、デジタル・モバイルマーケティング支援プラットフォーム「AnyDigital」を中心にマーケティングソリューションの提供を行っており、2022年度におけるグループ全社売上収益は52.9%を占める。2021年12月期の同マーケティングプラッ トフォームにおける取引顧客数は1,000社超で、うち75%が海外。2022年9月末時点、同プラットフォーム上の登録インフルエンサー情報は45万人以上(グローバル)に上り、加えて、1,400 チャンネル以上のYouTuber、1,300社以上のパブリッシャー、200社以上の製造工場とのネットワークを有している。直近の業績は2021年12月期売上高192億5,259.7万円、経常利益 △5億3,859.1万円、純利益△8億995.2万円だった。
Data Base AnyMind Group