貸付投資のオンラインプラットフォームを手掛けるファンズは14日、ANRIをリードインベスターとして、既存株主と新規投資家のHanwha Asset Management、Cygames Capital、マーキュリアホールディングス、楽天証券、国内機関投資家などからの第三者割当増資に加え、みずほ銀行、千葉銀行、商工中金からの2億円の融資により、シリーズD総額約36億円の資金調達を行ったことを明らかにした。これまでの累計資金調達額は約68億円。調達した資金でプラットフォームの機能充実を図るほか、連携パートナーの拡大、顧客獲得を目的にした人材採用、マーケティング活動などを強化する。
ファンズは、2016年11月設立。個人が1円から上場企業に資金を貸し出す形で投資ができる貸付投資のオンラインプラットフォーム「Funds(ファンズ)」の運営を行う。Fundsは、企業が事業資金調達のために組成したファンドに対して匿名組合契約を通じて1円単位で投資できるプラットフォーム。Fundsの口座開設や管理、投資における手数料はかからない。2019年1月にサービス開始。2023年1月時点、上場企業を中心とした78社が組成する275のファンドを募集し、分配遅延・貸し倒れは0件。2023年3月には累計募集額300億円、ファンド累計公開数約280本、会員登録者数7.6万人を突破した。
創業したのはサイバーエージェント出身で自身の会社を上場企業に売却した経験も持つ藤田雄一郎氏と、店舗集客サービス「スマポ」や、タクシー配車アプリ「全国タクシー配車」などのスタートアップの創業、売却で知られるシリアルアントレプレナーの柴田陽氏。起業経験豊富な両氏が手を組み、成長企業の資金調達課題に対して、独自のデットファイナンスの仕組みを構築した。
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