トリプル・ダブリュー・ジャパンは17日、前澤ファンドをリードインベスターとした第三者割当増資と金融機関からの長期借入などを加えたシリーズD総額10億円の資金調達を行なったことを明らかにした。累計資金調達額は約35億円。調達した資金はプロダクトの改善、開発をはじめ、営業、マーケティング強化に投下するほか、株式上場準備に向けた組織、ガバナンス体制の強化を図る。
今後、高齢化が一層進展する日本を背景に、リードインベスターとして投資を行なった前澤ファンド 前澤友作氏は「DFreeが果たすトイレでの排泄支援機能は、介護される側にとっても、介護する側にとっても、大いに役立つものであると確信」と投資を決めた理由をコメント。
トリプル・ダブリュー・ジャパンは2015年2月設立。排泄予測デバイス「DFree(ディー・フリー)」の開発、販売を行う。DFreeは、膀胱の膨らみを超音波センサーを用いて計測、分析し、排尿のタイミングを予測するIoTスマートデバイス。超音波センサーを下腹部に装着し、膀胱の尿のたまり具合を10段階でスマートデバイスなどに表示することで、トイレのタイミングを知らせる。おもに高齢者や介護現場をはじめ、障害、リハビリ現場などでの排尿におけるさまざまな悩みを持つユーザー・シーンでの利用が期待されている。2018年7月、一般向けのデバイス「DFree Personal」の販売を開始。2019年3月からは家電量販店「ビックカメラ」「コジマ」の120店舗での販売も開始した。価格は税別49,880円。
Data Base トリプル・ダブリュー・ジャパン