4日に東証グロース市場へ新規株式を上場した航空機用エンジン部品の加工生産、販売を行うAeroEdge<7409>は上場2日目となる5日、公開価格1,690円の3.4倍となる5,860円で初値をつけた。時価総額は公開時の62億5,700万円から216億9,500万円に拡大した。上場初日は取引開始から買いが膨らみ、カイ気配のまま取引が終了し、初値はつかなかった。公開株数は919,500株。株式上場による資金吸収額は15.5億円。調達資金は新工場の建設や設備取得に充てる。
AeroEdgeは、自動車や建設機械などに使用される歯車部品を製造する菊地歯車が2015年9月に100%出資で設立(資本金3千万円)。技術力と品質保証まで一貫した管理体制を強みに、仏Airbus製A320neoファミリー機と米Boeing製737MAX機用エンジン「LEAP」に搭載するチタンアルミ製の低圧タービンブレードの加工生産・販売を行う。現在、航空機エンジンメーカー大手仏SAFRANと、LEAPエンジン搭載のチタンアルミブレードにおいて、2022年6月から2026年まで同一価格で供給する契約を締結。同需要の35%のシェアを持つ。また、チタンアルミブレードの加工で培った高い技術力、経験のほか、Additive Manufacturing技術も活用し、空飛ぶクルマといった電動垂直離着陸機(eVTOL)用部品やガスタービン用部品の受託加工も手掛ける。直近の業績は、2022年6月期売上高 19億6,400万円、営業利益 △1億2,400万円、経常利益 1,000万円、純利益 700万円だった。2023年6月期の業績予想は、売上高 29億300万円、営業利益 4億5,100万円、経常利益 5億5,100万円、純利益 6億3,900万円見通し。
Data Base AeroEdge