7日、社会インフラ領域においてAI技術を応用した計画最適化事業を展開するグリッド<5582>が東証グロース市場へ新規株式を上場した。上場初日は取引開始から買いが膨らみ、カイ気配のまま取引を終えた。最終気配値は公開価格の2.3倍となる4,925円だった。公開価格は2,140円、公開株数1,320,200株。株式上場による資金吸収額は28.2億円。調達資金は人材投資や研究開発、市場開拓への投資に充てる。
グリッドは2009年10月に設立。AI技術を計画最適化に応用し、エネルギー消費量の削減や輸送効率、生産効率の向上を図る、社会インフラ領域にフォーカスした計画最適化事業を展開する。具体的には顧客の計画対象業務を数式化し、複雑な業務を再現するシミュレータを開発。デジタル空間上に機器、設備、人、車両などの動きを再現する。シミュレータ上では、仮想的に設備、車両等を動かし、業務のシミュレーションを行うことができるため、ビッグデータを使用せずにシミュレーション結果を生み出すことが可能で、その結果から得られるデジタルデータをもとにKPIの最大化や計画の最適化を可能とするアルゴリズムを開発、業務システムに組み込む。
現在、社会インフラ領域にフォーカスし、中でも電力・エネルギー、物流・サプライチェーン、都市交通・スマートシティの3つの分野に注力する。直近の業績は2022年6月期売上高 9億1,000万円、営業利益 7,100万円、経常利益 6,700万円、純利益 9,100万円だった。2023年6月期の業績予想は、売上高 13億5,000万円、営業利益 1億8,800万円、経常利益 1億7,600万円、純利益 1億9,000万円見通し。
Data Base グリッド