27日、大企業向けSaasプロダクトの提供を行うドリーム・アーツ<4811>が東証グロース市場へ新規株式を上場した。初値は3,005円で、公開価格2,660円を12.97%上回った。公開株数は910,900株、初値ベースの時価総額 121億8,400万円、株式上場による資金吸収額 24.2億円。調達資金は顧客基盤拡大に向けた販売促進や設備投資、製品開発資金などに充てる。
ドリーム・アーツは1996年12月に設立。ノーコード開発ツール「SmartDB」や社内ポータル構築ツール「InsuiteX」、チェーンストア向け情報共有ツール「Shopらん」、特定顧客向け開発運用一体型クラウドサービス「DCR(DX Custom Resolution)」といった大企業に特化したSaasプロダクトの提供を行う。設立当初から独立系ソフトウェアベンダーとして、自社開発パッケージソフトウェアの販売を行ってきたが、2018年12月に、SaaSプロダクトを提供するクラウドサービスベンダーへ事業転換。ビジネスモデルをパッケージソフトウェア型からクラウドサービス型へ収益モデルを変更したことで成長が一時鈍化し、2020年12月期から2期にわたり赤字計上を余儀なくされたが、クラウド事業の伸長に伴い2022年12月期から再び黒字へ浮上。SaaSの売上高成長率が51.8%と順調に伸長し、導入企業数は前年比32%増の99社と成長した。
直近の業績は、2022年12月期売上高 36億7,000万円、営業利益 1億8,700万円、経常利益 1億8,100万円、純利益 1億2,700万円だった。2023年12月期の業績予想は、2023年12月期売上高 42億5,000万円、営業利益 4億1,800万円、経常利益 4億600万円、純利益 2億8,700万円の見通し。
Data Base ドリーム・アーツ