22日、東京証券取引所が法人向けクラウド型不正アクセス検知サービスを展開するカウリス<153A>の東証グロース市場への新規上場を承認した。上場予定日は3月28日。
カウリスは2015年12月に設立。銀行、証券会社などの資金移動業や、膨大な個人データーを有する通信キャリア、ガスなどのインフラ事業者など対するマネー・ローンダリングやサイバーセキュリティ対策として、法人向けクラウド型不正アクセス検知サービス「Fraud Alert(フロードアラート)」の提供を行う。
Fraud Alertは、エンドユーザーがウェブサイトや、スマホアプリ上で行う口座開設や、残高照会・送金などの取引における不正利用の可能性をモニタリングするサービス。端末から取得される情報をFraud Alertのアルゴリズムで算出し、なりすましではないか、自社・他社において不正利用履歴がないか、などを算定し、法人顧客にリアルタイムでアラートを上げる。個社で、検知しにくいマネー・ローンダリングを、顧客横断・業界横断でデータ流通させ、早期検知・不正予防するのが特徴。2023年8月には、月間約4億件のログインのモニタリングを実施し、そのうち約0.3-0.7%のアクセスは本人らしさが低いものとして検知した。2022年12月期(8期)の業績は、売上高 7億6,946.8万円、経常利益 2億1,985.4万円、純利益 2億4,996万円だった。
Data Base カウリス